• ハラール認証マークをきっかけに思いやりを考え、
    コーヒー生産者の現状を考える機会を持ってほしい。
    東京大学
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ここが
UTokyo Reserch Products !①

ハラール認証マークをきっかけに
思いやりを考える。

東洋文化研究所では「イスラーム」をめぐる分断の傾向について研究を行ってきました。

ハラールとはアラビア語で「許されたもの」という意味。そしてハラール認証とは、商品やサービスの中に宗教的に禁じられたものが含まれないかを審査し、証明書や認証マークを発⾏することで、イスラム教徒に安⼼をもたらそうとするしくみです。

これは⼀⾒良い動きのようですが、問題は、現在の認証基準がとても厳しいこと。科学の進歩により内容物が詳しくわかるようになり、ハラールとして認められるものはますます減っています。

⼀⽅でハラール潔癖症の⼈は増えています。このままでは将来、イスラム教徒とそれ以外の⼈々の⾷卓や⽣活が分断されてしまいそうです。

⼀緒に⾷べながら未来について
語ることをコンセプトに
「ハナーンチョコレート」が誕⽣

ハナーンチョコレートは、認証制度に代わるよい⽅法がないかを考えるきっかけにと作られました。ハナーンはアラビア語で「思いやり」や「やさしさ」という意味。認証マークを初めて⾒た⼈もこれがあるから安⼼だと思った⼈も、⼀緒に「よりよい未来」について考えてほしいと願っています。

箱の中にはハラール認証マークつきの「ミルクチョコ」「ホワイトチョコ」「ダークチョコ」の3種類と、愛らしいネコの図柄の葉書が1枚⼊っています。やさしさを運ぶメッセージカードとしてご利⽤ください。

ここがUTokyo Reserch Products !②

「研究を研究で終わらせず、
世の中のために活かしたい」

池本幸生 先生

所得格差や貧困の問題に着⽬し、コーヒーやタイの研究にも取り組んできた東京⼤学東洋⽂化研究所池本幸⽣教授は、途上国における⽣産者の⽣活の安定やコーヒー産業の正しい発展のためには、多くの⼈が⽣産者の現状について考える機会を持つことが⼤切だと考えていました。

「商品が世界で販売され、彼らが経済的に⾃⽴できなければ、サスティナブルな取り組みになりません。彼らの貧困脱出を⽀援するためには、彼らが作るコーヒーを多くの⼈に知ってほしい」と池本先⽣は語ります。

池本先⽣がフィードワークしているタイ最北部の⼭岳地域、「ドイトゥン」でその試みはスタートしました。

ドイトゥン開発プロジェクトを通じて
東京⼤学オリジナルブレンドとなる、
「ドイトゥンブレンドコーヒー」が誕⽣

ドイトゥン地域はミャンマー、ラオスと国境を接し、「ゴールデン・トライアングル」と呼ばれてきました。ここで暮らす⼭岳少数⺠族は国境を越えて⾏き来してきたため国籍を持たず、政府の援助を受けられない貧しい⼈々でした。貧しさからアヘンの原料となるケシを栽培したり、焼き畑を⾏なったために森林は失われていきました。

「⼭の傾斜地に植えられたコーヒーの苗⽊。コーヒーは適度な⽇陰を好むため、周囲の⽊を伐採しすぎることなく、森林の保護にもつながる。」

その貧困と森林破壊の問題に取り組んできたのが、タイ王室のメーファールアン財団でした。財団は1988年にドイトゥン開発プロジェクトを⽴ち上げ、ケシ栽培からコーヒー栽培への転換を推し進め、⽣活の向上とともに、森林の回復に努めました。コーヒーの⽊は⽇陰で育つため、森と共存できる商品作物です。

ドイトゥン・コーヒーはもともとタイ国内で販売されていましたが、世界に通⽤するコーヒーにするために、「東京⼤学オリジナルブレンド」を開発し、「ドイトゥンブレンドコーヒー」は誕⽣しました。

コーヒー(アラビカ種)の苗⽊を持つドイトゥンの⼈々。地元の人たちにも「コーヒーの品質を高めよう」という意識が芽生えました。

⼭の傾斜地に植えられたコーヒーの苗⽊。コーヒーは適度な⽇陰を好むため、周囲の⽊を伐採しすぎることなく、森林の保護にもつながる。

ここが
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より広く知られることで
農業再⽣とまちづくりにつなげたい。

沖 一雄 先生
生産技術研究所 特任教授

ピーカンナッツは北⽶原産のクルミ科の果樹で、⽣で⾷べられ栄養価が⾼くおいしいことから、近年アメリカを中⼼に⼈気が増⼤しています。

東京⼤学⽣産技術研究所と農学⽣命科学研究科は、陸前⾼⽥市と株式会社サロンドロワイヤルと2017年にこのナッツを活⽤した農業再⽣とまちづくりに関する共同研究契約を結び、ピーカンナッツによる農業再⽣と地⽅創⽣プロジェクトとして、IoTやロボティクスを活⽤した栽培管理技術やゲノムデータをもとにした最適品種の選抜について研究を進めています。

ピーカンナッツによる農業再⽣と
地⽅創⽣プロジェクトの全体像

  • ピーカンナッツ栽培は、
    ⽇本の気候に合うのか?

    ゲノムデータをもとにした最適品種を選抜。東京⼤学農学⽣命科学研究科では、既に1000系統のDNA多型を次世代シークエンサで調査済み。

  • ⽶国の超⼤規模農業を、
    ⽇本に適⽤できるのか?

    IoTやロボティクスを活⽤した栽培管理技術を活⽤。東京⼤学⽣産技術研究所では、既に⽶国農場でドローンやセンサーネットを⽤いた栽培管理技術開発を開始。

  • ピーカンナッツは⽇本の
    ⾷⽂化に浸透するか?

    既存販路を活⽤した市場形成や機能性⾷品市場開拓を(株)サロンドロワイヤルは、陸前⾼⽥市の協⼒を得ながら、輸⼊ピーカンの加⼯・販売事業を開始。

東京⼤学オリジナルブランド
「ゴールデンピーカンナッツ」が誕⽣!

農業再⽣と地⽅創⽣プロジェクトによって東京⼤学オリジナルパッケージの「ゴールデンピーカンナッツ」が誕⽣。将来的には陸前⾼⽥市で栽培されたピーカンナッツが⾷卓に並ぶことを⽬指して、より多くの⼈にそのおいしさと魅⼒を知ってもらうことを願っています。

「東京⼤学×チョコレート&珈琲」
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